売れるマーケティング 売れないマーケティング

現場が積み上げていた案件の最終段階でトップがダメだしをしたり、違う切り口のアイディアを出したりする場合がよくある。

もちろん明らかなミスや見落としがあるならありがたいことだし、この段階で物言いをつけることも社長の特権かもしれないが、総じて現場担当者はモチベーションが下がる。さらには中途半端に関わり、現場を混乱させるトップもいる。本人はきっとチェック機能として正しい関わり方と認識しているのだろう。

大きい組織であれ、小さい組織であれ、それぞれの役割分担＝責任（権限）分担＝の仕組みが必要である。

私も会社に勤めていたときに上司やトップから最終段階でケチをつけられたり、やり直しを指示され、何度がっかりしたことか。「なんでこのタイミングなのか・・・」と。

途中経過の報告のあり方も問題だが、だいたいの場合、思いつきの指摘が多いものである。だからがっかりするのだ。そしてまだまだ信頼されてないんだなと気を落としてしまうことも多かった。

部下や担当者に一旦任せたのであれば、明らかに方針に背いたり、会社に大きな損害を与えない限り、担当者に任せてみるべきである。そして出てきた結果や成果についてを互いに評価、チェックし、次に生かすべく共有していけばいいと思う。

それが部下の成長支援であり、現場力も目に見えてアップする。俄然現場もやる気になる。

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★今日のマーケティングなヒント
権限委譲とは、部下に全決定権を与えることであり、上級者はこの部下の決定を
変えることはできない。できるのは、それを容認するか、それともその人間を
更迭するかである。 (評論家／大橋武夫)
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